専売所の女神 ②
次にお会いしたのは、郊外の人工温泉の一室でした。
新聞専売所のMさんの趣味仲間とおっしゃるおば様たち4人がお集まりになりました。
Mさんのご友人だから、というわけでもないのでしょうが、どなた様も美しく上品な女性でした。
というより、お化粧に気合が入っていて、冗談でも『若いあなたがいるからよ』と言われると、私自身、自尊心をくすぐられるようでした。
コンプレックスの話をしたので、それを治療してくれるかのようでした。
Mさんと私を入れて6人で、大部屋を1つ、というより1晩とって、今でいう「宅飲み」の形で飲み明かそうということになりました。当時の新聞配達は、未だ休刊日が年間を通して少なく、休みを取るのはバラバラの予定でしたが、そこはうまく調整でき、Mさんと同じ日にお休みをいただくことができました。つまり、平日。大学はお休みの期間の寒い季節でした。
日本語に訳すと『夏の王国』という名の、東京の郊外にある温水プール遊園地の近くにある温泉施設で、日帰りもご休憩もできる堅気の施設です。
そこのおなじみさんだというおば様の紹介で1室を借りられました。
おば様5人と19歳の青年男児1人。
今思うとどういう団体なのだろうと思われても仕方のない構成です。
お部屋につくなり、それぞれお荷物を分け、お飲み物お召し物を整理なさいました。
一番年下の私は、ただただおば様たちの給仕として尽くしていました。
初対面のおば様たちは先に温泉へと向かわれました。
何をもたもた…という感じで、Mさんがお荷物を整理なさっているのをそばで見守っていました。
意図的に2人になろうとしているようで、2人になってから改めてお礼を言いました。
相変わらず菩薩様のような、女神さまのようなおば様であるMさん。
優しいお声の本当にゾクゾクさせられる思いでした。
『こんなところに来ると、雰囲気も変わるわよね?』
とかなんとかおっしゃられると突然!
私の口にキスなさいました!
度肝を抜かれ、赤面の至りです。
『実は、みんなにはあなたのこと、すべて話したわ。それで喜んで協力してくれるって。』
とか何とかいわれました。
『コンプレックスはなくすことはできないの。一生付き合っていかなければならないの。だから、それをコンプレックスではなく自分の良きパートナーとして認識する必要があるのよ。』
とかなんとか、もう意識がぶっ飛んでいて言われるままにうなづくだけでした。
どうやって良きパートナーになんかするんでしょう。
そんなことはどうでもよく、ただキスしてくださった、このお美しい人妻であるMさんとの今後のことで頭の中が完全にお花畑になっていました。
『いいこと?みんなの言うとおりにするのよ、何があっても!』
『はい!』
と返事する以外、私に選択肢は残されていませんでした。
『じゃぁ、早速、シャワーを浴びて。あなたが温泉に入れるのはひと段落ついてから、私と一緒よ。』
は?って感じでしたが、『私と一緒』という言葉にすべてがかき消され、私は8畳ほどの広さの和室に備え付けのシャワー室でシャワーを浴びました。
シャワーを浴びて出てくると、荷物はすべて隣の部屋に片づけられ、部屋の真ん中にはぽつんとテーブルが置いてあるだけでした。
つづく
新聞専売所のMさんの趣味仲間とおっしゃるおば様たち4人がお集まりになりました。
Mさんのご友人だから、というわけでもないのでしょうが、どなた様も美しく上品な女性でした。
というより、お化粧に気合が入っていて、冗談でも『若いあなたがいるからよ』と言われると、私自身、自尊心をくすぐられるようでした。
コンプレックスの話をしたので、それを治療してくれるかのようでした。
Mさんと私を入れて6人で、大部屋を1つ、というより1晩とって、今でいう「宅飲み」の形で飲み明かそうということになりました。当時の新聞配達は、未だ休刊日が年間を通して少なく、休みを取るのはバラバラの予定でしたが、そこはうまく調整でき、Mさんと同じ日にお休みをいただくことができました。つまり、平日。大学はお休みの期間の寒い季節でした。
日本語に訳すと『夏の王国』という名の、東京の郊外にある温水プール遊園地の近くにある温泉施設で、日帰りもご休憩もできる堅気の施設です。
そこのおなじみさんだというおば様の紹介で1室を借りられました。
おば様5人と19歳の青年男児1人。
今思うとどういう団体なのだろうと思われても仕方のない構成です。
お部屋につくなり、それぞれお荷物を分け、お飲み物お召し物を整理なさいました。
一番年下の私は、ただただおば様たちの給仕として尽くしていました。
初対面のおば様たちは先に温泉へと向かわれました。
何をもたもた…という感じで、Mさんがお荷物を整理なさっているのをそばで見守っていました。
意図的に2人になろうとしているようで、2人になってから改めてお礼を言いました。
相変わらず菩薩様のような、女神さまのようなおば様であるMさん。
優しいお声の本当にゾクゾクさせられる思いでした。
『こんなところに来ると、雰囲気も変わるわよね?』
とかなんとかおっしゃられると突然!
私の口にキスなさいました!
度肝を抜かれ、赤面の至りです。
『実は、みんなにはあなたのこと、すべて話したわ。それで喜んで協力してくれるって。』
とか何とかいわれました。
『コンプレックスはなくすことはできないの。一生付き合っていかなければならないの。だから、それをコンプレックスではなく自分の良きパートナーとして認識する必要があるのよ。』
とかなんとか、もう意識がぶっ飛んでいて言われるままにうなづくだけでした。
どうやって良きパートナーになんかするんでしょう。
そんなことはどうでもよく、ただキスしてくださった、このお美しい人妻であるMさんとの今後のことで頭の中が完全にお花畑になっていました。
『いいこと?みんなの言うとおりにするのよ、何があっても!』
『はい!』
と返事する以外、私に選択肢は残されていませんでした。
『じゃぁ、早速、シャワーを浴びて。あなたが温泉に入れるのはひと段落ついてから、私と一緒よ。』
は?って感じでしたが、『私と一緒』という言葉にすべてがかき消され、私は8畳ほどの広さの和室に備え付けのシャワー室でシャワーを浴びました。
シャワーを浴びて出てくると、荷物はすべて隣の部屋に片づけられ、部屋の真ん中にはぽつんとテーブルが置いてあるだけでした。
つづく